ベタフラッシュ/フラッシュの描き方
ベタフラッシュは、慣れないうちは上手くいかないかもしれませんので、練習してみて下さい。
左の図のように、ある程度アタリを入れ、ものさしをしっかりと中央に揃えます。そして円を書くように物差しを回しながら線を引いていきます。 知らないうちに、中心点からずれていたりするので、こまめにチェックしましょう。それと、ものさしはこまめにインクを拭き取ることです。
そうしないとインクがぼたっとたれてしまったり、汚れたりしてしまいます。
*定規を集中線等の中心に固定するときにズレを無くすには、中心点に裏から画鋲をさしたり、カッティングシートを下に敷いて上からまちばりを刺して固定をするとずれにくいです。
注)ただしこの方法だと、原稿に穴があくため修正液等で穴を埋めると良いカモ。原稿に穴があくのが嫌な人は、中心点に原稿の上から画鋲を置いて上からマスキングテープ等(貼ったあとまたはがせる粘着テープ)を貼ることで固定することが出来ます。注)ただし、この方法だとうまく中心点にあわせるのが難しいです。
あと、画鋲を使うときは指とかに刺すと痛いので上にいらない消しゴム等を刺して使うことを老婆心ながらお勧めします(笑)(*印は、日々木さんから情報提供して頂きました。)
線のひき方ですが、最初はぐっと力を入れ、すっと勢い良く線を引きます。そうしないと、線と線の間に隙間があいてしまい、ベタフラッシュがうまくいきません。
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書き始めはぐっと力を入れて… |
すっと、引きます。(力を抜くように)
(注:↑の画像は、引き終わりの絵。
ペンをこの角度にして線を引く
という意味ではありません) |
基本的にはこのような線の
集まりす。始まりが太く、
終わりが細くなるように。 |
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集中線も、大体同じです。隙間を埋めないので、ベタフラより楽ですが、間隔をまばらにしないと、不自然になります。
修正が難しいレベルで1コマ失敗してしまった場合
右向き、又は左向きしか描けない。逆向きの顔が描き辛い
右向き(又は左)しか描けないという人はけっこういると思います。この方法を使っている人も多いと思いますが、まずは原稿用紙の裏側の、表から見てキャラを描きたい位置に、描きやすい向きのキャラを描き、表にしてトレスします。プロでもこの方法を利用している人もいるようです。そのうちに慣れて描けるようになると思いますが、練習も必要かと思います。
もし、裏から見ると絵が変だ!と思われる場合は、デッサンが狂っている場合が多いです。デッサン狂いを見るためにも、裏から見てみる事があります。裏から見ると変だけど、表から見ると変じゃない・・・と思われる場合は、少し時間を置いてから見てみましょう。おかしいところがわかるかも?
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裏に普通に描きやすい
向きで描きます。 |
そして原稿用紙を表にして、
トレス台などでトレスして下さい。 |
ペン先の保存方法
ペンを使い終わったら、水で軽く洗い流し、ティッシュで拭いておきましょう。頻繁に使う場合はこの程度で大丈夫です。
ペン先を保存するには、使用後あぶら等を塗るとさびにくいです。オイルは、サラダ油で大丈夫です。
ちなみに、新品のペン先には、すでに油が塗ってありますので、「ティッシュで拭く」 「ライター等で軽くあぶる」 といった方法であぶらをとることでインクの馴染みがよくなります。
注)ライターであぶったりする時は、”かるく”しないと、ペン先が弱くなってすぐに折れたりします。
(日々木 きみしげさん。情報提供ありがとうございます)
尚、ペン先は消耗品ですので、線が太くなったり、描き辛くなったりしたら新しいペン先に換えましょう。たくさん使う人は、まとめ買いがお得です。
髪の毛 ツヤベタの描き方
つやベタは、人によって描き方が違うようで、私はツヤに向かって筆を動かしますが、知り合いのプロの方は、ツヤの方向から描き始めていました。ですので、描いてみて描きやすい方法で良いと思います。
私は主に筆ペンを使用していますが、筆に墨汁やインクをつけて描いても構いません。
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私の場合、簡単にどの辺りにツヤを入れるか鉛筆で描いてからツヤを入れますが、ツヤベタにもいろいろな種類がありますので、必要ない場合もあります。
筆の先を生かすようにサッと描く・・・それを繰り返します。 |
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描きやすい方向に原稿を動かし、同じように繰り返します。その後塗りつぶすところは塗りつぶして完成。
描きながら塗りつぶしてももちろんOKです。
求めているのがこういうツヤではない場合でも、基本的な塗り方は同じだと思いますので、練習してみてください。↓あまりきっちりそろえないように描くと、それらしくなります。
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背景の描き方/パース
パース=遠近法。奥行きのある絵
遠近法には1点透視、2点透視、3点透視の3つがあります。
消失点を1つとって書く場合、2つ取る場合、3つ取る場合です。
まず視点(消失点)を決めます。そこから横に線を引きます。これがアイレベルです。簡単に言えば、この映像をカメラで撮っているとしたら、カメラレンズの高さ。斜め上から撮っていれば、斜め上からの風景になります。その場合も、アイレベルは消失点の上に来ます。図のように、カメラと手前にいる人と、奥にいる人2人が同じ背の高さだとします。その場合、アイレベルの所に目が来ます。同じ背の高さの人物が立っていたとします。どんなに遠くにいても同じです。もちろん、これは同じ背の高さだった場合です。それより背が高ければアイレベルより上へ。低ければアイレベルより下です。
消失点が原稿用紙からはみ出るようであれば、原稿用紙に紙を付けて、描きましょう。消失点を2つ取る書き方もあります。場面によって使い分けましょう。